と久しぶりに買い物に出かけて、1人でよく行く好きなブランドのお店に2人で入ったら
何時も話してる店員さんが近寄ってきて、笑顔で お姉さんですか? だって







左手








折角良い気分で買い物行ったのにその一言が俺の機嫌を急降下させて、結局何も買わずに帰路の途中。
ちゃっかり自分だけ買い物をしているはやけに上機嫌で、 鼻歌まで歌ったりして

彼女と買い物に行って"お姉さんですか"はあんまりだろ。(つか俺が下に見られてんのが何より不服だ)




「みっくんなに怒ってんの?」


無言な俺にようやく気がついたのか、やっと振り返ったが俺を見て不思議そうな顔。
お前こそ俺等姉弟に見られたって言うのになんでそんなご機嫌なんだよ



「別に怒ってねえし」

「もしかして、さっき私がお姉ちゃんに間違えられたのまだ根に持ってるの?」


そう言ってケラケラ笑ってるのがなんか悔しくて、
別にが悪い訳でも何でもないのにムキになって返事を返せば、やっぱり笑うだけの



「普通、姉弟に見られたら嫌だろ」
「なんで?それくらい雰囲気が似てるんじゃん?良いことだよ」
「は?良くねえだろ」
「だって、夫婦はだんだん似てくるって言うし」





可愛い顔でそんな事を言うそいつに完全に不意をつかれて思いっきりときめいてしまって、
柄にもなく照れてしまった頬を隠すように視線を空に反らしたらやけに眩しく感じた。
そしたらが俺の左手をぎゅって握って、好きだよって笑った。








「なあ、いつか、 ホントにそうなるつもりだから」

「うん、期待してまってる。」




(2007.05.20 Alice)